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【サステナブルWebデザイン】自社ページのパフォーマンス改善したら脱炭素につながった話

※本記事はメンバーズサイトにて掲載したコラムのアーカイブです

お疲れ様です!メンバーズの水野です。この度、メンバーズのトップページリニューアルを担当しました。当社を象徴する赤いドットマークをファーストビューにあしらい、ページ全体がシンプルに見やすくなっておりますので、ぜひご覧ください。

さて、掲題のパフォーマンス改善が脱炭素につながった件について先に成果からご紹介すると、従来のページに比べ、パフォーマンス改善によって「約63%のCO2排出削減」という結果を得ることができました。

サイトアクセスによって生じるCO2排出の効果計測図

この記事では、なぜ「パフォーマンス改善=CO2排出削減」になるのかと、実際に行ったパフォーマンス改善の内容をご紹介します。


なんでCO2排出量が減るの?

そもそも、あまりWebページとCO2排出が結びつかない方もいるのではないでしょうか。

しかし、Webページを閲覧するにはその内容を表示させるために、データセンターやネットワーク通信が稼働し、さらにそれを表示させるデバイスの電力消費など多くの電力を消費しており、この電力を賄うために意外と多くのCO2が排出されています。

その量は、世界のCO2排出量の約2%にあたり、なんと航空業界が生み出すのと同じ割合(※1)にもなるそうです。

この数値は衝撃ですが、逆にネットワーク通信量などを減らすことができれば、CO2の排出量を抑えるとも言い換えることができます。

メンバーズサイトの例でいうと、パフォーマンスアップによってファイルサイズやページ内処理の軽量化をすることが、データセンターの稼働や閲覧している端末のバッテリーの消費を抑え、結果としてCO2排出量を削減することにつながりました。

具体的に何をしたの?

CO2削減のために何か特別なことをしたわけではなく、実際に行ったのはSEO施策でよくあるパフォーマンス改善対応です。

今回のリニューアルは、当社が9月末に書籍『脱炭素DX すべてのDXは脱炭素社会実現のために』を出版することを機に、トップページの

  • パフォーマンススコアアップ

  • 構成見直しによるユーザーへの使いやすさ向上(脱炭素DXやサービスなどを分かりやすく伝えること)

を目的としてスタートしました。そのなかで、私はパフォーマンススコアアップ面を主に担当し、「不要なcss/ jsの削減」や「画像のSVG化によるファイルサイズ軽量化」、「レイジーロードの導入」などを行いました。

メンアーズサイトのビフォーアフターの図

最終的なスコアとしては、リリースして間もないためラボデータではありますが、Google Lighthouseでの結果によると、40点台から90点台へ2倍以上のスコアアップとなりました。

▼ before

メンバーズサイト改善前の様子

▼ after

メンバーズサイト改善後の様子

脱炭素に向けて

デザイナーやコーダーという職種では、何か大きなイベントを起こしたり、革新的な発明によってCO2排出量を減らすことはなかなか難しいと感じ、脱炭素への取り組みに対してどこか遠く感じていました。

しかし、今回のリニューアルで学んだ、WebページのCO2排出量が意外と多いことや、パフォーマンス改善によってCO2排出量がかなり軽減できること(今回は従来から約63%の削減)はクリエイターの脱炭素に向けた取り組みとしての良い事例を1つ創出できたのではないかと思います。

今回の成果で満足せず、またメンバーズの自社サイトだけではなくお客さまのWebサイトも含めてCO2排出量の削減をご支援できるよう、取り組んでいきたいと考えています。

この記事を読まれている方のなかにも、すでにサイトのパフォーマンスアップに向けて取り組まれている方々がいらっしゃるかと思います。その際の指標として、ぜひ「CO2排出量削減」も視野に入れて取り込んでみてはいかがでしょうか?

今回のような施策では、SEO評価も上がり、「CO2排出量削減」という環境改善にもつながる結果になりました。

このモチベーションを持ちつつ、脱炭素をもっと盛り上げていきましょう!閲覧ありがとうございました。

※1:Toward reducing the greenhouse gas emissions of the Internet and telecommunications

ライター:水野 裕晴
2018年7月入社。第5ビジネスユニットアカウントサービス第8ユニットに所属するコーダー。週末は山を登ってます。

※この記事の情報は2021年10月7日メンバーズコラム掲載当時のものです

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