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【勉強会レポート】ビジネスの成果向上につながる!「サステナブルWebデザイン」取り組み成功の秘訣

世界人口の53%にあたる41億人がインターネットを使う時代。インターネット使用によるCO2排出量は、世界の温室効果ガス排出量のうち3.7%を占めることをご存じでしょうか?

Webサイトを1回閲覧するときに必要なエネルギー量は小さいですが、世界中の人が閲覧するたびに温室効果ガスが排出されるため、積み重なれば環境に多大な影響を及ぼします。そこで、Web制作に携わる人が炭素削減に貢献できる手法として注目されているのが「サステナブルWebデザイン」です。

2024年2月、社内の脱炭素アクション推進の一環として「サステナブルWebデザイン」をテーマにした社内勉強会を開催しました。Webサイト制作に携わる社員から「サステナブルWebデザイン」を用いる際のポイントを共有していただきましたので、本記事でご紹介します。

脱炭素アクションとは
現場で働く社員が日々の業務の中で行う「脱炭素」への取り組みです。ひとりひとりの自主的な思い・やる気によって構成されています!

勉強会の参加後アンケートでは、「参考になった」と回答する人が100%という結果で、下記のような感想をいただきました。

・「サステナブル配慮=デザインの妥協」ではないということが印象に残りました。優先順位を考慮した上でできることから取り入れ、上手に活用していくことが大切だと思いました。
・概念ではなく、実務に生かせるテクニックを知ることができたのは大きな学びでした。
・表示スピードの向上などクライアント側にメリットがあるのがわかり、制約があるからこその創造が生まれる思考の転換があった。

ぜひ本記事の「サステナブルWebデザイン」を用いる際のポイントをご覧いただき、WebサイトやLP、画像制作の際にご活用いただけますと幸いです!

サステナブルWebデザインとは?

サステナブルWebデザインでは、消費電力やCO2排出量を抑制し、ユーザーや環境、社会、ビジネスに良いWebサイトのデザインを実現が可能です。ユーザーや環境に良いだけではなく、取り組めば取り組むほどビジネスの成果向上につながります。

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今すぐ「サステナブルWebデザイン」に取り組みたい!という方はこちら
▶️サステナブルWebデザインガイドライン/チェックリスト
サステナブルWebデザインについて広く知っていただき、多くの企業に活用いただくことで脱炭素社会の創造に貢献していきたいと考えています。ぜひ、ご活用ください!

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社内勉強会へ登壇したのは、大手金融クライアントさま担当の2チームと、弊社の「メンバーズ年末挨拶サイト」を担当し、紙と比べCO2排出量7割削減した社内プロジェクトチームの1チーム。

勉強会では実際のWebサイトを共有しながら、「サステナブルWebデザイン」を活用して制作した現場のディレクター/デザイナー/エンジニアに、下記内容などを話していただきました。

・サステナブルWebデザインを進めるための秘訣
・実務に取り入れるために工夫した点(情報設計、デザイン、コーディングなど各観点)
・サステナブルWebデザインをどのように学んだのか/活用したか
・ビジネス成果向上につなげた秘訣

メンバーズ年末挨拶サイトの画像一部。現在はクローズしています。

「サステナブルWebデザイン」を用いる際のポイント

◇画像/デザイン/フォント

  • 画像を軽量化させるためイラストメインで作成し、データサイズが軽いsvg形式にする

  • 表示時の消費電力が著しい色の使用を避ける

  • Web資材の中でも容量の多くを占める画像は、次世代画像フォーマット(WebP)に変換して利用する

  • Webフォントは1つに絞り、強調したいテキスト部分は、画像化してフォントの最適化を行う

  • スケジュールやLP制作の本来の目的から、サステナブルWebデザインの内容を工夫しながら取り入れる

◇コーディング

  • 軽量化などを施しやすいように、デザインの段階からコーダーに協力依頼する

  • 主にページの軽量化を行うよう心がけ、不要な改行やコード、コメントアウトをなくし、画像の幅と高さを指定する

◇UI/UX

  • 不要なページ遷移を削減し、余分なサイト滞在時間を減らす

  • UX向上のため、スクロールボタンやページャー機能などを追加する

◇訴求/表現

  • デザインを一新した場合でも、世界観を壊さず、通常の機能・サービスは変わらないことを大きなポイントとして訴求する

  • ユーザー側に何らかの行動制限があるとハードルが高く感じてしまうため、参画ハードルを下げるような構成や表現になるように工夫する

全チームともにデザインは一切妥協せず、ページの読み込み速度を上昇させたほか、消費電力やCO2排出量を抑えて「環境」にも「ユーザー」にも良いWebサイトを作成していました。

また、クライアントチームでは、今回「サステナブルWebデザイン」を用いて作成したLPによってクライアント様の目標を達成し、ビジネス成果にもつながったとのことです。

「サステナブルWebデザイン」は環境にも良いだけではなく、取り組めば取り組むほどビジネスの成果向上につながります。ぜひより多くの方に「サステナブルWebデザイン」を取り入れていただき、脱炭素社会の創造に貢献していきたいと考えています。

メンバーズは引き続き、全社員による脱炭素への取り組みを継続/推進し、ビジネス・本業を通じた炭素削減に取り組んでいきます。今後も脱炭素につながる勉強会やセミナーを実施し、ご紹介していきますので、ご覧いただけますと幸いです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

ライター
小張美咲、小菅菜々、岡田幸樹、和田真佳、安村春菜、西村晴香、新立純平、江口藍

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