Vol.5 メンバーズの森づくりに向けて|未来につながる種を
皆さん、こんにちは。
突然ですが、皆さんは「どんぐり」を見分けることができますか?
実は、どんぐりのような実や種にも種類があり、そして木にはさまざまな個性があります。
今回は、実は奥深い「種」に焦点を当てながら、「メンバーズの森」で育てる木の種を拾った体験をお話しします!
「メンバーズの森」について
メンバーズでは、持続可能な脱炭素社会の実現に向け、一般社団法人more treesとともに、岩手県気仙郡住田町にて植林・森林保全プロジェクト(「メンバーズの森」)を2023年よりスタートさせました。CO2の固定による地球環境への貢献をはじめ、自然環境の保全や地域課題の解決などを目的に、岩手県住田町に多様性のある森をつくることを目指しています。
2023年の秋に住田町で植林をおこなってから、約1年後となる2024年9月30日と10月1日。
植えた苗が成長しているか植生調査を行ったり、地域の植生を反映し、地元に根付いた多様性のある森を目指して、新しい種を集めたりしました。
大人、夢中で種を拾う
10月1日の午前中は、前日に植生調査を行った住田町の箱根峠(はこねとうげ)に赴き、植林地周辺に残っている天然林で種採りをしました。昨年はあまり見つからなかったどんぐりや栗も、今年はたくさん落ちており、空気の澄んだ山を登りながら、見覚えのある木の実や種を一生懸命拾いました。
植生調査について、詳しくはこちらの記事をご覧ください!(読了:約3分)
また、道中では森づくりに携わっているmore treesのスタッフの皆さまや樹木医の佐々木理史さまに、鮮やかな木の実や手裏剣のような形の種など、これまで見たことのないたくさんの種について教えていただきました。
小さいころにどんぐりを拾ったことはありましたが、これはコナラ、これはミズナラ、というように木の種類まで考えたことがなかったので、とても新鮮な経験となりました。
気づいたら、気仙地方森林組合や一般社団法人邑サポート、住田町役場の方々とお昼まで夢中になって袋いっぱいの種を集めていました。
みんなでじっくり種の仕分け
住田町のレストラン「けせんのだいどころ ケラッセ」で腹ごしらえをした後は、イコウェルすみたに移動し、皆で収集した種の仕分け。
袋の中の種や実をトレイに移し替えていくと、大量のどんぐりをはじめとし、楓や白雲木(はくうんぼく)など、なんと18種類もの種が集まっていることが分かりました!
仕分けた後は、樹種ごとの処理方法などを樹木医の佐々木さまにご指導いただきながら、皆でコツコツ種を実から取り出したり、ポットに植えたりしました。
大豊作だったため、半日の作業ではまだまだ処理が残ってしまいましたが、東京に戻らなければならず、名残惜しい気持ちで夕方に皆さんとお別れしました。
イコウェルすみたでは、メンバーズの森で植えている樹木をはじめ、植林用の苗を地域の皆さんと一緒に育ててくださっています。今回も、残った種植え作業は、後日、邑サポートさまのご協力のもと、地元の小学生や住田高校の生徒たちが種まきを進めてくださいました!
来年の春に芽吹いた種は苗木として育て、いずれは箱根峠や六郎峠のような住田町の山に植える予定です。
種は子どものように、場合によっては子ども以上に時間をかけて成長します。
来年まで無事に成長しているのを祈りつつ、いつの日か「メンバーズの森」で元気に大きく育つ姿を見られることを心待ちにしています。
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